stand.fm「弁護士しんみなとの弁護士の法律ラボ」書き起こし
【2023年3月7日放送 番外編9 「女神の教室〜リーガル青春白書〜」第9話の感想を話してみた】
本日もフジテレビドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」第9話の感想を述べたいと思います。
ここからは、ネタバレもありますのでご注意ください。
同じ事実でも人によって捉え方が全然違う
今回はやはり風見刑事ですよね。まさかのストーカー扱いされてましたけど。
人気塾講師の事件にこだわる風見刑事、そして、その事件に何故か興味を示す藍井先生・・・冒頭からすごく興味の惹かれる展開でしたね。
風見刑事は警察をクビになる覚悟までできている・・・なぜか。
結論としては、風見刑事の妹が性犯罪の被害者だったということでしたね。
それは、今回の事件にこだわるのは当然ですよね。私が風見刑事だったら許せないですよね。
そして、今回の実務演習の課題も、この事件が事例になりましたね。
非常に難しい問題ですよね。
特に今回の事例ではドラマでも描かれていましたが、同じ事実でも人によって捉え方が全然違いますよね。
今回のドラマでは、女性目線と男性目線というわかりやすい捉え方で描かれてましたね。
10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜を罰するなかれ
刑事裁判での有名な格言があります。
「10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜を罰するなかれ」
無辜とは、罪のない人のことです。
ちょっと難しい漢字を書きますので、字を知りたい方は私のホームページを見ていただくかネットで検索してみてください。
この格言は、とにかく、真犯人を逃しても、絶対に冤罪はダメだということです。
そのために、疑わしきは被告人の利益にと検察側に立証責任を負わせているわけです。
ドラマの中でも、やってないことの証明は難しいという話がありましたよね。
このような立証は、悪魔の証明というのですが、やってないことを証明することはかなりハードルが高い訳です。
だからこそ、検察側に被告人が犯罪を犯したことを立証させる責任を負わせているわけです。
この制度、皆さんはどう思いますか?
弁護士と被害者
この狭間で、向日葵ちゃんは悩んでましたね。
被害者のことをどう考えるべきか。弁護士の仕事って何か。
ここ、めちゃくちゃ大事ですよね。
被害者支援に限らずですが。私もまだ答えを見つけれてないのかも知れません。
まずは、依頼者と一緒に前を向くということは意識してますが、今回のドラマが問いかけているようなことを深く考えたことがないというのが正直なところですね。
私自身も今回のドラマで改めて考える機会をもらった感じでしたね。
向日葵ちゃんが最終的に目標が見えたのはよかったですね。
ちなみに、柊木先生が向日葵ちゃんに渡していた本は、日本にあるほぼ唯一と言っていい被害者学の体系的書籍です。
たぶん、もう売ってないんじゃないですかね?中古で探すか図書館で読むしかないと思います。
ただ、1000頁以上のめちゃくちゃ分厚い本ですけどね。
この本で人殴ったら被害者が出るのではないかというレベルの。
藍井先生が刺される・・・
今回は、ラストが衝撃的過ぎましたね。
風間刑事が松下を襲おうとして、まさかの藍井先生が刺されるという・・・
藍井先生は、風間刑事が何かをしていることに感づいていたんでしょうか。
いや~これはラストに向けて衝撃の展開になってきましたね~
おそらく最終回まで、あと2話ぐらいと思いますので、この風見刑事の件がどういう結論になるのか気になるところですね。
さぁ、次回に向けてどういう展開になるのか、藍井先生は大丈夫なのか、学生たちの勉強に影響はないのか、気になることばかりですが、次回も楽しみにしたいと思います。