ドラマ解説

フジテレビ月9ドラマ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」第10話 ロースクール出身弁護士が感想を話してみた

現役弁護士の感想

stand.fm「弁護士しんみなとの弁護士の法律ラボ」書き起こし

【2023年3月16日放送 番外編10 「女神の教室〜リーガル青春白書〜」第10話の感想を話してみた】


さて、本日もフジテレビドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」第10話の感想を述べたいと思います。

風見刑事

今回は、何といっても風見刑事ですよね。藍井先生を刺してしまい逮捕された風見刑事。

しかし、取調べでは一貫して黙秘。

事情を知った学生たちは勉強どころではない状況・・・さぁどうなる?という展開でしたね。

このような状態で学生たちは、柊木先生から学んできた「人をよく知りなさい」という教えを忠実に守り、しかもこれまで学んできた被害者学などを活かして、風見刑事を改心させるという素晴らしい展開でしたね。

被疑者から自白を引き出すというのは、本当に大変なことだと思います。

私は検察官ではないので、自白を引き出した経験はありませんが、想像するだけでも難しいんだろうな~と思います。

特に、今回の風見刑事のように司法で裁けない人間を自分が裁くという強い信念を持っている人であればなおさらですよね。

そんな中、学生たちの頑張りで風見刑事は津山を自殺に見せかけて殺害したことも自白し、罪を償うことを誓いました。

柊木先生ですらできなかったことをやり遂げましたよね。素晴らしかったですね。

ま、もちろんドラマだしってところもあるんですが、ただ、あのような学生の姿勢は、我々実務家も見習うべきというか、実務で日々忙しい中でついつい忘れてしまいそうになることかなと思いました。

藍井先生の復帰と生徒たちの成長

そして、無事に藍井先生も復帰され、ピンチを乗り越えましたね。

藍井先生の復帰初日の学生への言葉、よかったですよね。

法令違憲と適用違憲の違いや私人間効力に関する最高裁の判断など、以前は学生が答えられなかった質問をあえてもう一度出して、てか、それ覚えているのがすごいんですが。

それをちゃんと答える学生たち。成長を実感できますよね。

そして、最後に「いい法律家になれ」・・・「なります!」って感じですよね。

私は、正直ロースクールでの最後の授業なんで記憶のどこにも残っていないんですが、あんな最後だったら、最高にモチベーションが上がって、試験までの最後の追い込み頑張れるなと思いましたね。

いよいよ最終回!

さぁ、そして、いよいよ最終回ですよ。

試験の結果は、正直予告でわかってしまってるんですが、司法試験までを描くのかなと思ってましたけど、学生たちが実務に出るとことまで描いているようですね。

私も思い出しますね~弁護士1年目。

もう必死でしたね~これまで学んできたことが何も通用しない環境で、事務所のボスにはボロカスにされるし、大変でしたね~

おかげで、弁護士1年目で25キロ、私は太りました。ストレスによる暴飲暴食ですね。

ただ、最初の1年目ってめちゃくちゃ大事だと思いますから、私は今振り返るといい経験ができたなと思ってます。

私の知り合いのある方が、人生は20代で決まると言ってましたが、確かにそうだなと思います。

20代でどんな経験をするのか、どんな人と出会うかによって、その後の人生は大きく変わります。

もし、これを聞いている方の中に20代の方がいれば伝えたいです。

「今が勝負だぞ!」と。

今、頑張れば、多くの選択肢のある人生が歩めると思います。

ぜひ頑張ってください!

さて、ドラマの話に戻りますが、いよいよ次回最終回ということで、寂しい気持ちもありますが、最後、どういった結末になるのか、楽しみにしたいと思います。

それでは、皆さん、また。

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