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フジテレビ月9ドラマ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」第5話 ロースクール出身弁護士が感想を話してみた

女神の教室〜現役弁護士の感想

stand.fm「弁護士しんみなとの弁護士の法律ラボ」書き起こし

【2023年2月7日放送 番外編5 「女神の教室〜リーガル青春白書〜」第5話の感想を話してみた】


さて、本日も「女神の教室~リーガル青春白書~」の第5話の感想をつらつらと述べたいと思います。

ここからは、ネタバレがありますのでご注意ください。

照井さんは痴漢の被害者

まずは、今回やはり最も、衝撃的だったのは、照井さんが痴漢の被害者だったということですね~

これまで、犯罪者に対する考えが非常に厳しいというか、「目には目を」的な考えの根幹にあるのは、自身が被害者だったということだったんですね。

私も、仕事で痴漢やそれ以外の性犯罪の事案を担当したことがあります。

もちろん、弁護士なので加害者側なんですが、基本的には自白事件であれば、被害者の方と示談するとかが弁護活動のメインになってきます。

ただ、示談交渉する際も、本当にこれが正しいのか、お金さえ払えばそれでいいのかという葛藤の中で仕事をすることもあります。

今回の実務演習は盗撮

今回の実務演習は、盗撮の事案でしたよね。

しかも、被害者はいるのに、犯罪として処罰できないという極めて難しい事案でしたね。

先ほどの痴漢などの性犯罪でもそうですが、結局、どこまで刑罰というものが効果的なのかという問題は、しっかりと考えないといけない大きな問題だと思います。

最近は、ようやく、クレプトマニアなどの報道がされるようになってきましたが。

クレプトマニアはご存知ですかね?

窃盗癖と言われる、病気ですね。

物を盗りたいという感情を理性で抑えられず、万引きしてしまうという心の病ですね。

こういう方っていうのは、刑罰を与えても結局またやってしまう。

だって、その感情が抑えられないんですもん。

なら、どうしたらいいのか?刑罰は効果的ではないということになります。

そのためには、刑罰ではなく治療などの社会内処遇が必要になってくるわけですね。

そうなってくると、刑罰の多様化なども考えないといけないのかも知れないですね。

すごい真面目な話をしてしまいました。

てことで、ドラマの内容に話を戻しましょう。

藍井ゼミの発表!

藍井ゼミの発表がありましたね。

なんと、5名のみ!!驚きました。

しかも、真中くんが選ばれない・・・どうなるんですかね?

ちなみに、論文式で満点取ったのって誰だったんですかね?

あとは、やはり、学生へのイタズラが気になりますね。

単純に、司法試験に落ちた人が逆恨みでイタズラしているのかなと思いましたが、実は狙いは柊木先生!?かもってなりましたね。

私の予想は、柊木先生が過去に担当した事件の被告人の犯行ではないかと思ってますけどね。

懲役3年、罰金400万円

最後に、今回、ついにあの名言が飛び出しましたね。

そう!「懲役3年、罰金400万円」ですね!

これは、ロースクール制度を皮肉めいて表現したものですね。

いや~非常に的確に表現してますよね~おっしゃるとおりって感じです。

私は、懲役2年でしたし、罰金も多少少なかったですが、つらい刑罰でしたね。

ま、楽しいのは、楽しいですけどね。ロースクール生活も。

今回も色々話の展開が出てきたので、次回も楽しみですね。

本日は以上です。ありがとうございました。

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